小さい頃から友人や先生との会話が続かないことに悩んできた。自分はひょっとして発達障害などの病気なのかも…。

対人関係でうまくいかないことが続くと自信をなくしてしまいますよね。

社会人になってさまざまな世代とコミュニケーションをとる必要が増えたことから、自分はどうも会話が続かない…ひょっとして病気?と感じるようになったという方も多いかもしれません。

ここでは会話が続かない傾向がある場合に病気が原因であるケースについて解説します。

どうしても会話が続かなくて苦手…という型のために「しりとり話法」というテクニックも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。


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1.会話が続かないのは病気が原因?

会話が続かないことが病気が原因であるケースとしては、以下のような例が考えられます。

会話が続かない原因と考えられる病気

  1. 吃音症(どもり)
  2. 社交不安障害(SAD)
  3. ADHD(注意欠陥:多動性障害)
  4. うつや適応障害

①吃音症(どもり)

会話時に連続的に発音をしたり、一時的に音が出ない状態が出たりする症状を吃音症(きつおんしょう:どもりともいう)と呼ぶことがあります。

※吃音の症状がある方の様子↓

吃音症の原因ははっきりとは解明されていませんが、成長過程の発達障害として現れる場合と、怪我の後遺症などにより症状が出る場合が考えられます。

子供の場合、症状について自覚していないことがほとんどで、緊張などによって言葉がでにくい場合もあるため早急に吃音症と判断することは適切ではありません(5歳児までは全体の5%はなんらかの形で吃音の傾向があると言われています)

②社交不安障害(SAD)

人前で話をする際に極度の不安を感じたり、他人の視線を感じることに恐怖感を感じたりする症状がある場合、社交不安障害(SAD)と診断されるケースがあります。

より具体的な症状としては赤面の症状や、赤面してしまうことへの恥ずかしさから対人関係を避けるようになるなどの症状が現れることがあります。

※社交不安障害の動画解説↓

軽度の場合であれば単なる内気な傾向として問題視されないケースが多いですが、不安を感じたときに動機やパニック発作が起きる場合には社交不安障害の疑いがあります。

治療方法としては認知行動療法(マインドフルネスなどが最近注目されています)や抗うつ薬の処方などが選択されることが多いです。

③ADHD

気が散りやすい、整理整頓などが不得意、対人的なコミュニケーションが極端に苦手などの症状がある場合、ADHDと診断される場合があります。

※ADHDの動画解説↓

多くは小学校に上がる前後の6歳ごろに症状が認められることが多いですが、まれに成人後にADHDと診断されることがあります。

④うつ病や適応障害

その他、うつ病や適応障害などの症状がある場合にも他人との会話やコミュニケーションをとることが難しいという症状が現れることがあります。

※うつ病体験者のメッセージ↓

以上、会話が続かない場合に疑われる病気について代表的な症例を紹介させていただきましたが、自分が精神疾患の状態にあると自己判断することは望ましくありません。

自分に該当するかも…と思っても専門家からみると単なる思い込みに過ぎないケースも多いですので、過度に不安に感じることはありません。

多くの人の場合はちょっとした会話のテクニックや会話に対しての意識の持ち方で改善できます。

以下では、会話が続かない人におすすめのテクニックや考え方について紹介させていただきますので、こちらも参考にしてみてくださいね。


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2.会話のテクニック【しりとり話法】

「会話はキャッチボール」といわれることが多いですが、会話が続かない人の場合、相手が投げかけてくれた話題の後に、うまく新しい話題で投げ返せていないことが多いです。

ただし、あまりにも方向性の違う話題を投げ返してしまうと「話の脈絡がつかみにくい人だな…」と思われてしまいますので注意が必要です。

相手が投げかけてくれた話題にマッチした話題を投げ返すためには、しりとり話法といわれるコミュニケーションのテクニックを使うことが有効です。

2-1.しりとり話法とは?

しりとり話法とは、相手が投げかけた話題と関連する話題で返すことを意識したコミュニケーション方法です。

1つの話題についてのキャッチボールがひと段落したら、「○○といえば××…」と連想ゲームのような形で次の話題を進めていくのが基本形となります。

2-2.しりとり話法の具体例

しりとり話法を使った会話の具体的な例をあげると、以下のような形になります。

しりとり話法の具体例

  • 相手 :今朝はごはんを食べてきました。あなたは何を食べましたか?
  • あなた:私はパンを食べましたよ(ここで1つ目の話題が終わる)
  • あなた:(しりとり話法で考える=朝食といえば果物…)そういえば朝食に果物をとるのは体にいいみたいですね?
  • 相手 :そうなんですか?知りませんでした。どういう効果があるんですか?
  • あなた:朝はブドウ糖を補給すると頭がしゃっきりするみたいなんです。睡眠中も体は動いていなくても脳は動いているのでブドウ糖を消費しているらしいんですよ(ここで朝食と果物についての話題が終わる)
  • 相手 :(ブドウ糖といえば勉強…)なるほどですね。そういえば勉強前にブドウ糖をとれば良いっていいますよね。
  • あなた:ブドウ糖アメとかありましたよね。なつかしいなあ(ここでブドウ糖についての話題が終わる)
  • あなた:(勉強といえば学校…)そういえば大学は関西の方でしたっけ?
  • 相手 :そうです。東北から出てきたので方言になれなくてなかなか大変だったんですよ(以下続く。方言といえば…

2-3.しりとり話法を使うときの注意点

しりとり話法をテクニックとして使う時には、質問攻めになってしまわないように注意しましょう。

○○といえば××…」ばかりを意識してしまうと「○○についてはどう?じゃあ××については?」といったように質問ばかりをしていると相手はなんだか尋問(じんもん)されているような気分になってしまいます。

上の例のように、こちらから新しい話題を投げかけたら、相手はその話題についてなんらかの形で答えてくれるはずです。

相手からの答えに対していったん受け止め、意見を出し合ったのを確認してから「○○といえば××…」と次の話題をイメージするようにするのがポイントです。

これは次で紹介する「会話が続く人と続かない人の考え方の違い」の1番目(自己開示と相手への質問のバランスをとる)とも関連していますので参考にしてみてくださいね。


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3.会話が続く人と続かない人の違いは?

会話が苦手という人の場合、過去の失敗経験から過度に「自分は会話が苦手」という意識を持っている可能性があります。

考え方を修正するだけでもずいぶん会話下手が改善することもありますので、会話が続く人と続かない人の考え方の違いについても理解しておきましょう。

会話が上手、誰と話しても会話のキャッチボールが続くという人は、以下のようなポイントを押さえてコミュニケーションがとれているという傾向があります(無意識の場合もあります)

会話が続く人と続かない人の違い

  1. 自己開示と質問のバランス
  2. 同意ばかりだと会話は続かない
  3. ポジティブな反応を返す

 

以下、順番に解説させていただきますので、参考にしてみてくださいね。

3-1.自己開示と質問のバランス

ビジネス書などでは「会話が上手な人は聞き上手」という話がよく載っていますよね。

「自分のことばかり話さず、相手の話を聞くことが大切」と考えること自体はコミュニケーションのスタンスとして正しいです。

しかし、相手の情報を聞き出すばかりであなた自身の情報がないと相手としても会話をひろげるとっかかりがなくなってしまいます。

過度に「相手に話をさせること」と意識していると質問攻めのようになってしまい、相手に圧迫感を与えてしまう結果になりかねません。

これを避けるためには、あなた自身についての情報も適度に開示することが大切です。

自分と相手の情報を開示しあっていくと、おのずとどこかで「あっここは共通しているね」という話題が見つかりますよ。

共通の興味が見つかればそれについて話をすれば会話が盛り上がる可能性が高いですよね。

3-2.同意ばかりだと会話は続かない

会話をスムーズに進めていくためには、相手の意見について同意を適度に示すことは大切です。

しかし、あまりにも相手の話題に同意してばかりだと、相手は「いい人だけど、面白くない」と感じてしまうものです。

会話では適度に相手の意見に同意しつつも、異なった意見や違った視点からの意見も混ぜていくのが良いでしょう。

話し上手な人たちの話が面白いと感じるのは、1つの話題に対して思いがけない視点から共通点を見つけて意見を述べているケースが多いです。

別の視点から見る例

※例えば、野菜のだいこんの調理方法について話し合っている場合。

  • 相手:だいこんはすりおろしにしようか?
  • 別の視点:(だいこんは人間の足に似てる。だいこん足ともいうな…)
  • あなた:そんな調理って気の毒…超痛そうじゃない?
  • 相手:こういう足の人いるよね(笑)

 

新しい意見を出すことは、必ずしも相手と同意せずに対立することを意味するわけではありません。

別の視点から見れば、相手の意見に同意しつつも新しい意見を提示するということは可能なのです。

ときには「その視点はなかった!」と思わせるような違う視点からその話題について意見を考えて見ることも意識してみると良いでしょう。

3-3.ポジティブな反応を返す

相手があなたの意見について肯定的な反応を示してくれた時には、素直に「ありがとう」や「そんなふうに言われたことないので嬉しいです」といったように、ポジティブな反応を返すことを意識しましょう。

せっかく相手があなたのことを褒めても、「いやいやそんなことないし…」や、「ほんとにそう思ってる?…」というようにネガティブな反応を示してしまっては相手は会話をひろげるとっかかりを失ってしまいます。

相手としても会話のクッションとしてあなたの意見に肯定的な反応を示すケースもありますので、それに対してはポジティブな反応を返してあげると会話がスムーズになります。

適度なリアクションは会話の潤滑剤(じゅんかつざい)になります。

褒められたら「いえいえい私なんて…」とネガティブに返すより、「ありがとう」「嬉しい」という態度を素直に見せる方が好意的な印象を与えることができるでしょう。


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4.まとめ

今回は会話がどうしても続かない…という場合に考えられる病気の症状や、症状が軽い場合に使うことのできるコミュニケーションのテクニックについて解説させていただきました。

会話が苦手という方も、多くの場合は本文で解説させていただいたような「ちょっとした会話のコツ」を押さえることでスムーズにコミュニケーションをとれるようになるものです。

これまで他人とのコミュニケーションに苦手意識を持って過ごしてきたという方も、成功体験を重ねていくことで解決につながる場合があります。

まずは家族や親しい友人など、身近な人との会話を通して自信をつけることから始めてみてくださいね。